美白化粧品があれば『美白』は万全?
『美白』という言葉がありますが、その言葉のとおりいつまでも「白く美しい肌でいたい」と願う女性は多いもの。
世の中にも『美白化粧品』は溢れています。
ですが、美白化粧品を使っていれば白い肌を保てるのでしょうか?
そもそも、美白化粧品とはなんなのでしょうか?
今回は、あまり知られていない「白い肌」についての『得する』お話です。
【そもそも『美白』と『美白化粧品』って?】
『美白』という言葉は「白く美しい肌」ということで一般的に使われている言葉ですが、『美白化粧品』というのは、実は法律上のルールに則った用語です。
化粧品と医薬品の中間のようなものですが『医薬部外品』と呼ばれるものがあります。
基礎化粧品においては、この医薬部外品で、美白の効能効果を持っているもののみが『美白化粧品』を名乗ることができます。
もう少し簡単に言うと
1.ビタミンC誘導体やアルブチン、コウジ酸、トラネキサム酸など美白効果のある成分を有効成分として配合していて
2.医薬部外品として認められたもの
が『美白化粧品』だということになります。
【美白化粧品じゃないと白くならないの?】
では、美白化粧品でないものは白い肌にならないの?というと、実はそうではありません。
医薬部外品の有効成分となるビタミンC誘導体やアルブチンなどを、医薬部外品と同じ量で配合した化粧品であれば、同じ効果が得られます。
ただし、医薬部外品としての認可を受けないと、これはただの『化粧品』として販売されることとなり「美白効果があります」と謳うことができなくなる、ということです。
また逆に、有効成分として認められていない美容成分の中にも、美白効果を持っている成分はいくつもあります。
こういった成分をきちんと効果が出る量で配合している化粧品は、本質的に美白効果があることになりますが、規則上「美白化粧品です」「美白効果があります」ということは謳えない、ということになります。
おもてだって言えないだけで「実は美白効果を秘めている」という化粧品がある、ということですね。
【美白をしたいなら、どういう化粧品を選べばいい?】
最も確実なのは、法律上認められている『医薬部外品』の『美白化粧品』を選ぶことです。
なぜかというと、医薬部外品の有効成分は配合量が決まっていて、美白効果のある成分が効果の出る量で入っていると保証されているからです。
これに対して化粧品は、メーカーが公表しない限り、美容成分の配合量がわかりません。
だから、医薬部外品の有効成分と同じ成分名がパッケージに書かれているからといって、その化粧品に美白効果が期待できるかどうかは、わからないのです。
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【美白有効成分の弱点】
さて『美白』と聞くと顔全体の肌が白くなるようなイメージがあります。
美白化粧品を使うと、肌は全体的に白くなるのでしょうか?
これは、半分はYESで、半分はNO、と言えます。
美白の有効成分は、ほとんどが肌の『メラニン色素』に作用する成分です。
メラニン色素が肌の奥に沈着したものがシミやソバカスですが、肌の色がこのメラニン色素だけに左右されているわけではありません。
近年、『糖化』という現象が肌を黄ばませ、顔全体の色を暗くしている、ということがわかってきました。
『黄ぐすみ』とも呼ばれています。
これはメラニン色素とは関係がないので、美白有効成分では、この『黄ぐすみ』に対応できないのです。
【白い肌の新しいキーワード、『抗糖化』】
『黄ぐすみ』の原因である肌での糖化現象。
この糖化現象を防ぐ『抗糖化』作用を持つと言われて、注目されてきているのが『ウメ果実エキス』です。
『黄ぐすみ』をなくすことにより、顔色全体を明るくする、という効果が期待されています。
ただ、このウメ果実エキス、有名な高級化粧品にも使われているのですが、成分自体はまだあまり有名ではありません。
『抗糖化』や『黄ぐすみ対策』といった言葉がまだ一般的には認知されておらず『化粧品マニアが使う“穴場的”な成分』となっています。
【メラニン色素対策+抗糖化で白い肌を目指す】
『メラニン色素を抑える』成分でシミ・ソバカスを予防。
『抗糖化作用』で黄ぐすみを防ぎ、顔色全体を明るくする。
「肌を白くする」ということに対して、異なるふたつのアプローチを同時に行うことが、より白く美しい肌への近道と言えるでしょう。
まだ広く認知はされていませんが、これが美白の新しいかたちになってくるかも知れません。
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LABORATORY No.7