LABORATORY No.7 あなたはまだ肌の可能性を知らないかもしれない。薬学から生まれた革新のエイジングスキンケア

胃カメラ。

胃カメラ。

胃カメラ 
こんにちは。
LABORATORY No.7のよっしーです。
 
もうクリスマスも過ぎて年末だというのに、今日の午前中『胃カメラ』をやってきました。
 
毎年バリウムなのですが、ちょっと他にも検査しなくてはならないところがあって「やっておいたほうがいいでしょう」とドクターに言われてやることになりました。
 
 
自分的には
 
< 胃なんかどうせ何もないだろうからカメラやってもなぁ… >
 
と思いましたが、一方で
 
< あのズッシリドロドロしたバリウム飲んで台の上でグルグル回されるよりかはマシかも… >
 
という気持ちもあり、初めての胃カメラと相成りました。
 
 
さて、病院のおすすめは鼻から管を入れる『経鼻内視鏡検査』です。
 
売りは
 
1.苦しくない
 
2.検査中に会話ができる
 
3.すぐに日常生活に戻れる
 
の3点です。
 
ちょっと風邪なのか副鼻腔炎なのか、左の鼻が詰まっていて「これで大丈夫なのかな…?」と思っていたのですが、病院側は「まあ、鼻水は出ますし、ダメなら口からに変えますので」ということで前処置をスタート。
鼻水は出ますし、って、何なのでしょう?
 
胃酸の泡を消すという美味しくない液体を小さなコップ1杯分飲んで、むくみを取るというスプレーを両鼻に噴霧してもらいます。
 
ベッドに横になって、まずは麻酔のゼリーを両鼻に注入、鼻の奥がちょっと痛いです。
 
さっそく看護師さん、細い透明のチューブを有望な右の鼻に挿し込んできます。
 
< え、いくら粘膜だといっても、こんなに早く麻酔効くの…? >
 
と思ったのも束の間、鼻の奥にチューブが当たり、思わず「イテッ!」と声を出してしまいました。チューブが鼻の奥の粘膜をこすりながらUターンしていくのが、イヤなほどよくわかります。
 
「ちょっと当たりますので楽にしてくださ~い」と次は左の鼻。
 
突っ込まれるチューブの感触で、明らかに鼻が詰まっているのがわかります。しかも左の鼻腔の方が骨格的に狭いのもはっきりとわかります。
 
「ん~やっぱり右のほうがいいですね。じゃあ次、これ、カメラと同じ太さのチューブなんですけど、これ入れますね」
 
寝ている私の頭の上で、看護師さんがさっきのチューブと同じ半透明のチューブを構えます。パッと見、自分の小指くらいの太さはありそうですが、すでに「まな板の鯉」状態。もう有無を言ったり是非を問うたりする空気ではありません。
 
右の鼻に小指くらいのチューブがメリッと挿し込まれます。鼻の奥に痛みを残してまたUターン。そのチューブを鼻からぶら下げたまま左を向かされ、横を向いた顔の下に紙オムツのようなものを敷かれます。
 
 
ここでやっとドクターが登場。
 
先端がライトで光った黒いチューブを構えて「はい。じゃあ始めます。喉を動かさないように、唾液は垂らしたまんまで結構ですので」と3度目の挿入。
鼻の奥の粘膜を擦ってUターンした内視鏡は、今までに一度も触られたことがないところを侵される感覚を残しながら喉に下りていきます。
 
指を喉の奥に無理矢理突っ込まれたような感覚で、喉がそれ自体単独の生き物のように、入ってくる内視鏡を締め付けて吐き出そうとしているのがわかります。
 
「はい、これが声帯ですね~はい、食道に下りていきますね~」
 
ドクターの声を聞いてはいるのですが、もう意識の1/3はどこかに飛んでいます。
残った意識をどうにか他に向けようと上目使いで見るモニター画面には、内視鏡がエイリアンの口の中みたいな声帯を通り過ぎて、肌色の粘膜のトンネルのような食道を通過している映像が映っています。
 
口の中に溢れ出す唾液を喉が飲み込みたがるのですが、チューブを突っ込まれた喉を動かしてはいけないことがはっきりとわかるので、それこそ鯉のように口をなんとか開けたままにしておきます。
唾液が口から溢れて紙オムツに垂れていきます。看護師さんが背中をさすり始めます。
 
モニターに胃の内部が映し出され、ドクターが、ここが十二指腸だ、内視鏡で見れるのはここまでだ、ここのちょっと赤いのは胃炎だ、とか言っていますが、こっちはもはや両目から流れる涙も拭えず、喉が唾液を飲み込もうとするのを必死で堪え、溢れてくる唾液を吐き出すので精一杯です。
ときどき内視鏡の先から胃液の泡を飛ばすための液体が噴射され、胃に冷たい感じがしますが、もうどこか別の世界の出来事のようです。
 
 
「説明とか要らないから、もう勘弁して」と思うくらい胃の中を行ったり来たりしたあと、パシャパシャとフラッシュで胃から食道までの写真を撮りながら、経鼻内視鏡は右の鼻から抜かれました。
 
気づくと、両鼻が鼻水で溢れています。
 
< 鼻水は出ますし、って、これかぁ… >
 
と、ぼんやり思いながら、横になったまま唾液で濡れた頬と涙をティッシュで拭き、からだを起こします。
 
麻酔のせいなのか、言われたとおり鼻水が際限なく垂れてきますが、鼻血が出る恐れがあるのでしばらくは鼻をかんではいけないとのこと。
片手いっぱいのテッシュで鼻を抑えたまま控室に戻り、会計をして帰路につきました。(鼻水は15分ほどで治まりました)
 
 
家に帰り、書類を捨てようと選別していたとき『経鼻内視鏡検査とは』というプリントが目に留まりました。
 
例の経鼻内視鏡のメリットが3つ、書かれています。
 
1.苦しくない ⇒いえ、普通に苦しかったです。
 
2.検査中に会話ができる ⇒話が聞けるだけですよね?
 
3.すぐに日常生活に戻れる ⇒これだけはたしかに。
 
検査のしやすさについては個人差があるのでしょうが、次やるときは麻酔で眠らせてもらって口からやってもらおうかなぁ…と思います。
 
 
他に考えたことがひとつ。
 
経鼻内視鏡をやると、ファンデーションも口紅もアイメイクもぐちゃぐちゃになります。
もし受けることになったら、眉毛だけ書いて行きましょうね。
 
 


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